下がりました
みんな風邪っぴきなんね
気をつけて
今年の風邪は
心から!
ご自愛ください
同じもの
もう10年は同じお香
一日の始めと
一日の終わりに
部屋中
もくもく
時々
帰ってきたら
玄関ドアの外
届く匂い
安心するひとつよ
ずっと同じものにこだわる癖
思い出の中で生きる人もいれば
思い出を置いて生きる人もいる
手に取れないところが
戻れないところが
思い出の憎いとこ
私、花なら良かったわ
水を与えてとせがむだけ
私、花なら良かったわ
綺麗ね可憐ねと
褒められるだけ
そんな歌を
昔作ったことがあるの
でも
花にクチはないので
あ、ってなって封印
眉毛
ビョークみたいに
オードリーみたいに
UAみたいに
太くたくましい眉毛
欲しくて
ずっともっさり生やしてた
でもカミソリひとつで
こだわりなんて
排水溝へ
去年の話
変わりたかった
眉毛で変わるかー!
って言われたけど
変わったわよ
人相が
笑
一生懸命
や
女
を売ってるわけじゃない
あたいの
持ち合わせは歌だけ
万人に受けるわけでもない
100年後には
なくなっている
かもしれない
今作る作っている作ってきた
歌だけ
歌だけ
それだけ
他に
あげられるものなどないのよ
誰かの日常にお邪魔させてもらってる
歌でお邪魔させてもらっている
誰かの心に届いた時
あたいね
少し誇らしくなっちゃう
あぁ良かった
君のこと知らないけど
何が悲しくて
何が嬉しくて
何があったのなんて
ひとつも知らんけど
少し少しだけ
悲しいを嬉しいを
半分にできたような
知らん誰かと
分かり合えたような
そんな気持ちになる
それはもうずっと
かわらない
変わらないわ
いつも服装が違う
と言われれど
顔はひとつしかないし
替えの体は無くて
喉もひとつ
手に取れんでも
目に見えんでも
感触は知っている
誰かに届いた
感触は
知っている
それだけ
そんなことを
ずっと続けているわ
ようこそ
左の子は新しい子
かわいい子
あんまぁい匂いがするの
見つけてくれて
ありがとととと
って
おっしゃってます